★初めに★
メールは送信と受信の役割をそれぞれ別のサーバーソフトによって運用されているためメールの機能はいくつかのサーバーが連携することによって、実現可能となっています。
今回は、メールの機能に絡んでいる各々のサーバーの役割について紹介したいと思います。
★メールの送受信の流れ★
まず、自分のPCからメールソフトを利用して送信されたメールは、送信側ユーザーの最寄りのメールサーバーに送信されます。送信されたメールをDNSサーバーが、宛先のメールアドレスから、配送先のメールサーバーのIPアドレスを特定します。配送先のメールサーバーにメールが転送されます。配送先のメールサーバーは、受信したメール受信先のユーザーのメールソフトに送信されると言った流れです。
★SMTPサーバー★
SMTPサーバーとは、メールを他のサーバーに送信、配送する役割を担うサーバーのことです。
SMTPサーバーの役割を郵便システムに当てはめて説明すると、メールソフトを使って、メールを送信する行為は、郵便局に手紙を投函する作業に相当します。投函された手紙を郵便局員が回収し、配送先の最寄りの郵便局にまで届けるという作業までがSMTPサーバーの役割となっています。
★POPサーバー/IMTPサーバー★
メールの受信に利用されるサーバーには、2つ程種類があります。
それぞれのサーバーの内容、メリットとデメリットを紹介したいと思います。
1.POPサーバー
POPサーバーは、メールサーバーに届いたメールをメールソフトがPCにダウンロードする作業を行います。
メリットは、メールデータをメールサーバーに保管して管理する方式を取らないため、メールサーバーの容量上限に関係なく利用できるという点とメールデータが、自身の端末に保存されるため、過去に受信したメールをインターネットに接続せずに閲覧できるという点です。
デメリットは、スマホ、タブレットなどの複数の端末からメールデータを閲覧することが出来ないという点です。
2.IMAPサーバー
IMAPサーバーは、メールサーバーに保存された状態でメールを管理するサーバーです。
メリットは、POPサーバーの管理方法が、利用者の端末に直接的にメールデータをダウンロードするのに対し、IMAPサーバーは、メールサーバー上にメールデータを置いたまま管理する方法を取っているため、複数台の端末からでもメールを閲覧することが出来るという点でしょう。
デメリットは、メールサーバー側の容量次第では、すぐにメールボックスが満杯になってしまう点です。なので、自身が利用する予定のメールサーバーの容量上限を事前に確認しておくことを推奨致します。
★DNSサーバー★
DNSサーバーはドメインとIPアドレスを対応付ける役割の担うサーバーです。DNSサーバーは、ゾーン情報というドメインとIPアドレスを紐づけるための表を所有しており、その表を参考にして、ドメインとIPアドレスの紐づけを行っているのです。DNSサーバーが機能しなければ、Webページを閲覧することが出来なくなってしまいます。
★まとめ★
メールの送受信の作業には、複数のサーバーが密接に関わっており、それらのサーバーが、相互に連携を取ることによって、メールサービスの機能を成立させています。一つでも、サーバーが機能しなくなると、メール機能が利用できなくなってしまうため、これらのサーバーの重要性が容易に理解できるでしょう。
本日は以上です。ありがとうございました。