★初めに★
RAIDとは、ハードディスクを複数に分割することによって、データの高速化や冗長化、信頼性を向上させるための技術のことです。RAIDには、主にRAID0、RAID1、RAID5があります。また、RAID1とRAID0を組み合わせたRAID01や、RAID10などもあります。
★RAIDの特徴★
1.RAID0
複数のハードディスクにデータを分散させて、読み書きを行うため、アクセスの高速化を実現します。
しかし、データが分散されて保存されているため、片方のハードディスクが故障すると、全てのデータが消滅してしまいます。そのため、冗長性の面ではあまり優れていません。
例えば、「A1234」というデータを分散して保存する場合、下記の図のようになります。
2.RAID1
RAID0と異なり、複数のハードディスクに同じデータを書き込むため、高速化の面では劣りますが、冗長性には優れています。RAID0と組み合わせることによって、読み書きの高速化も実現することが出来ます。
RAID1は、同じデータを複数のハードディスクに保存するので、以下の図のようになります。
3.RAID5
RAID5では、3台以上のハードディスクにデータを分散して書き込みます。保存できるハードディスクの台数が増えたため、読み書きの高速化だけではなく、RAID1よりも障害耐性に優れています。しかし、2台以上のハードディスクが故障するとデータが復元出来なくなります。
4.RAID6
RAID6では、4台以上のハードディスクにデータを分散して保存します。メリットは、ハードディスクの台数が増えるため、障害耐性は強くなります。しかし、二重に、誤り訂正符号を生成するため、RAID5に比べて、速度は低下します。
★終わりに★
RAIDには、良い点もあれば、悪い点もあります。アクセスの向上には効果的だが、データの信頼性や冗長化には向いていないものもあれば、その逆もあります。それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、1種類もRAIDに頼るのではなく、複数の種類を組み合わせることによって上手く使い分けることが重要だと思いました。