★RPAとは★
RPAとは、AI、機械学習などの認知技術を取り入れたロボットを利用して業務の自動化を図る取り組みを指す言葉です。これまで人間の手によって行われてきた多種多様な業務を機械に代行させることによって、業務の効率化や人件費の削減を実現させます。
例えば、データ入力や照合などの単純作業や、一定のルールに沿って行われる定型業務など、プロセスがマニュアル化されているような業務にRPAを導入するのが効果的です。
★RPAが注目された背景★
日本の65~74歳までの人口は、2041年~2054年まで継続的に増加し、2060年頃には国民の2.5人に1人が65歳以上の高齢者となる超高齢社会を迎えると言われております。外国人労働者の受け入れ、職に就いていない状態の人々の支援など、高齢化社会に対応するための対策が進められていますが、これらの対策を講じたとしても解消できないほどのスピードで高齢化が進行されています。そこで、登場したのがRPAです。RPAは、今まで人間の手で行われてきな広範囲の業務を自動で行ってくれるため、超高齢化社会から日本を救い出してくれるであろう救世主として期待が集められています。
★RPAの種類★
RPAの種類には主に2つのタイプがあります。今から紹介したいと思います。
1.サーバー型RPA
サーバー型RPAとは、デジタルレイバーがサーバー内で稼働し、多種多様のデータを高速処理します。
・サーバー型RPAの強み・
サーバー内に大量のデータを一括で管理しているため、大量のデータを高速で処理することが出来ます。他にも、サーバー内で最大100体ものRPAを同時に稼働させることが出来るため、全社レベルでの導入もしやすくなります。
・サーバー型RPAの弱み・
サーバー型のRPAツールは管理機能に高額な費用がかかります。また、サーバー型RPAにも2種類存在し、そのうちのデスクトップ処理型RPAは、稼働端末による影響を受けやすいため処理が安定しません。導入する際は、デスクトップ処理型より、バックグラウンド処理型がオススメです。
2.クラウド型RPA
クラウド型RPAは、Web上のクラウドサービスのログインし、クラウド環境にデジタルレイバーを導入して、Webブラウザ上での作業を自動化させます。自動化できる範囲がサーバー型RPAよりも限定されているため、初期投資に掛かるコストは安価です。しかし、クラウドサービス以外との連携は難しいです。
★まとめ★
RPAは、人間の2~3人分の仕事量に相応しているといわれています。そのため、RPAが導入すれば、ロボットに仕事が奪われるのではないかと懸念する方が多いかと思われます。しかし、RPAがどれだけ浸透してもロボットだけで仕事が完結することはありません。RPAの普及に伴い、RPAの管理業務など、新しい仕事が生み出される可能性だってありますし、ロボットと人間が協力して作業する労働形態が確立することだってありえます。RPAの導入によって、待遇や賃金の向上などの効能が期待されています。