Teratermで自動接続する方法を紹介します。
◆Teratermとは?
telnetやSSHで接続するときに使うWindows向けのターミナルソフトで、ネットワークを経由して他のコンピュータに接続し、遠隔操作することができます。
簡易的な例えをするなら、リモートデスクトップはGUIで操作をしますが、TeratermはCUIで操作をするという感じになります。
◆自動接続する方法
以下のコマンドをメモ帳で作成し、.TTL形式で保存し、保存した.TTL形式のファイルを開くと自動接続できます。
#変数の指定
username = 'root'
hostname = '192.168.1.1'
userpass = 'PassW0rd!'
cmd = hostname
#処理部分の下準備
strconcat cmd ':22 /ssh /auth=password /user='
strconcat cmd username
strconcat cmd ' /passwd='
strconcat cmd userpass
#メイン処理
connect cmd
end
◆コマンド解説
実際に接続をしている処理は"connect cmd"の部分です。
stconcatコマンドは、変数の文字列値の最後に 文字列を継ぎ足す役割をしており、cmdの変数を少しずつ組み立てています。
つまり、"connect cmd"は
connect '192.168.1.1:22 /ssh /auth=password /user=root /passwd=PassW0rd!'
となります。
メイン処理の"connet"コマンドの構文は以下の通りです。
connect <command line parameters>
パラメータについては、かなり種類があるので省略させていただきます。今回出てくるパラメータについて、上から順に解説します。
<host>:<TCP port#>・・・<host>でホスト名(IP)を指定し、:<TCP port#>でポート番号を指定します。(<192.168.1.1>:<22>)
/ssh ・・・sshで接続する意味を込めてます。/ssh 1,/ssh2のようにバージョンを変更することも可能です。
/auth=<mode>・・・<mode> で指定された認証方式で自動ログインを試みるオプションです。認証方式には以下のようなものがあり、今回はパスワード認証の自動接続方法を紹介しています。
# password ・・・パスワード認証
# publickey ・・・公開鍵認証
# challenge ・・・SSH1:チャレンジレスポンス(TIS)認証 / SSH2:キーボードインタラクティブ認証
# keyboard-interactive ・・・challenge と同じ
# pageant Pageant を用いた公開鍵認証
/user=<username>・・・<username>でユーザー名を指定します。(<root>)
/passwd=<password>・・・<password>パスワードを指定します。(PassW0rd!')
Teratermを使っていると、毎回手動で接続すると面倒くさいと思うのでぜひ自動接続を使ってみてください。
他にも、Teratermで使用できるコマンドはたくさんあるので使用する機会があれば以下、参考にできますので活用してみてください。
参考)https://ttssh2.osdn.jp/manual/4/ja/macro/command/index.html