今回は、フェイルオーバー/フェイルバックについて説明いたします。
■フェイルオーバーとは
稼働中のシステムに障害が発生した際に、代わりとなるシステムが元々稼働していたシステムの機能を「自動的」に引き継ぎ、処理を続行すること。主に機器やネットワークの信頼性向上のために用いられる仕組みである。
それに関連して、異常を検知し、人間の判断によって「手動」で切り替え処理をうことを「スイッチオーバー」と呼び、一部分の機能を補うことができるものを「フォールバック(fallback)」と呼ぶ。
設計では、高い信頼性と可用性が必要よなる場合、フェイルオーバー機能を組み込むのが一般的であるが、場合によっては、自動的なフェイルオーバーが好ましくないこともあり、
その場合は必ず人間が介在しフェイルオーバーを実施する。この場合、人間はフェイルオーバ作業に関して確認及び承認を行い、フェイルオーバー処理は自動的に行われるといったことが多い。
■フェイルバックとは
元々稼動していたシステムの問題が解決して正常な状態に復旧した後、フェイルオーバーしたシステムから再び処理を引き継いで復帰させる処理をフェイルバックという。
「切り戻し」と呼ばれることもあるが、この言葉は文脈によっては新システムに移行する際に問題が発生し、移行を中止して旧システムに戻すことを意味する場合もある。
また、関連語としては「フォールバック(fallback)」があるが、これはシステムに問題が発生した際、システムの性能を意図的に低下、機能の制限などで不完全な代替システムに切り替えて限定的ながら稼動を続行することを表す。
以上でフェールバック/フェールオーバーについての説明となります。
上記にもありますが、「フェールバック」と「切り戻し」は文脈によってニュアンスが異なるため、
混同しないよう注意が必要です。
参考文献
・https://ja.wikipedia.org/wiki/フェイルオーバー
・https://e-words.jp/w/フェイルバック.html
・https://e-words.jp/w/フェイルオーバー.html