過去にMicrosift Teamsで発生した事象で、有益そうな情報を共有させていただきます。
【Teamsのチームチャネルで編集したWikiデータが消えた際の復旧方法】
■環境
OS:Windows10 Enterprise
バージョン:1909
Teamsバージョン:1.4.00.16575 (64 ビット)
■事象
・TeamsでWeb会議をしながら、チャネル上のWikiを編集していたところ、不明なエラーが発生し、Wikiのデータが消去された。
・Wikiのタブ自体は消えていないが、エラー直前に編集していた文章や画像が消失した。
・Teamsを再起動しても事象改善しない。
・ブラウザ・アプリ両方で同じ事象が発生している。
■対処方法
Microsoft Teamsは、クラウドストレージとしてShare Point Onlineのサービスとデフォルトで連携しています。
各チームには、それぞれShare Pointサイトが割り振られており、投稿したファイルやチャネルのWikiデータは、
チームごとのShare Pointサイトに保存されています。
なので、Teams上でファイルが見えなくなってしまっても、Share Point上にデータが残っている可能性があります。
今回は以下の手順でShare Pointサイトに保存されているWikiデータを確認しました。
<手順>
1) Microsoft Teams にて当該チャネルを開き、画面上部にあるチャネル名右横の [… (三点リーダー)] - [SharePoint で開く] をクリックし、
当該グループの SharePoint へアクセスする。
2) 画面右上部の [歯車] をクリックし、[サイト コンテンツ] を選択する。
3) コンテンツの一覧より、[Teams Wiki Data] をクリックする。
4) 該当のチャネル名をクリックする。
5)対象のWIkiのデータ(.mht形式)が存在することを確認する。
Wikiのデータが存在した場合、以下の手順を実施する
6)WIkiデータを選択して [… (三点リーダー)]をクリックし、ダウンロードを実行する。
7)ローカルPCの任意の場所にWikiデータを保存する。
8)ローカルPCでMicrosoft Wordを開く。
9)「ファイル>開く」の順に選択し、さきほど保存したWikiデータを開く。
10)エラーで削除された部分のデータが残っているかを確認する。
→削除される前のデータが残っていました(画像が消えていたり、体裁が乱れていたりと完全復旧ではないですが。。)
■所感
Teams上で、投稿したファイルを削除しても、Share Pointサイトにデータが残ります。
データが保持される期間は、各テナントのアイテム保持ポリシーによって決まっています(M365管理センターから設定可能)
決められた期間を経過するとデータはゴミ箱に送られ、さらに一定期間後にゴミ箱からも削除されます。
ゴミ箱から削除されたデータは復旧することができないので注意が必要です。
以上です。