今回は、Azure Load Balancerについてご紹介いたします。
まず最初にロードバランサーについて説明します。
Load Balancer(負荷分散)とは
インターネット経由でサーバーにアクセスが発生した場合、少数のアクセスであれば特に問題はありませんが、特定要因によりアクセスが集中すると CPU やメモリが実行する処理が急増し、利用者のブラウザでのページ表示速度が低下したり、最悪の場合はページそのものが表示されない事態に発展するケースがあります。
「ロードバランサー」とは、これらのリスクを回避するための仕組みです。サーバーに対して一極的に大きな負荷がかからないように負荷を分散するためのツールです。
サーバーに大きな負荷が掛かった場合、システムがダウンして事業継続が困難になるリスクがあるため、ロードバランサーによる負荷分散が必要不可欠になります。
次に、Azure Load Balancerについて説明します。
Azure Load Balancerでは TCP/UDP ベースのプロトコル (HTTP、HTTPS、SMTP)、リアルタイムの音声、ビデオ メッセージング アプリケーションに使用するプロトコルに対応しています。
Azure ロード バランサーの使用を決定する - Learn | Microsoft Docs
・主な機能
負荷分散
・レイヤー 4 (TCP、UDP) ロードバランサー
・「負荷分散セット」に登録された仮想マシンなどのサービスに対してアクセスを振り分けることができます。
・この負荷分散セットは、例えば仮想マシンを作成するときに、あらかじめ負荷分散セットを指定して登録しておく必要があります。
・インターネットからの通信を振り分ける、パブリック(Public)なロードバランサーが可能になります。
・Azure内部の通信を振り分ける内部的(Internal)なロードバランサーも定義することができます。
ネットワークのセキュリティ保護
受信および送信ネットワーク トラフィックを制御し、組み込みのネットワーク アドレス変換 (NAT) を使ってプライベート ネットワークを保護します。ネットワークを保護するために、ネットワーク セキュリティ グループを Load Balancer と統合する。
アプリケーションに高可用性と堅牢なパフォーマンスを提供
Load Balancer は、増加するアプリケーション トラフィックに合わせて自動的に拡張を行います。Load Balancer を再構成または管理する必要がなくなる。
Webサイトなどへのアクセスを、各サーバに分散して振り分けてくれるものなので、
ロードバランサー+仮想マシンの組み合わせはよく使われる構築パターンになります。
以上、Azure Load Balancerについてのまとめでした。
【参照】【2021年】Azure Load Balancerってどんなもの【Azure】 – ナレコムAzureレシピ | AIに強い情報サイト (kc-cloud.jp)