今回は、可用性ゾーンについてご紹介いたします。

まず最初に、よく耳にする「可用性」について説明します。

可用性とは

システムが問題なく稼働するための能力のことで、可用性が高いことを高可用性と言います。

Azureでは、高可用性を実現するための方法として一般的なのが「冗長化」です。
冗長化とは同じシステム環境を複数用意することで、片方に障害が発生した場合にもう片方の環境に切り替えることでシステムの停止を防ぐことができます。

この冗長化を使って可用性を高める仕組みに「可用性ゾーン」と呼ばれるものがあります。

可用性ゾーンについて確認する - Learn | Microsoft Docs

可用性ゾーンとは

アプリケーションやデータをデータセンターの障害から守るための機能です。具体的にはデータセンターを指定し、リソースを作成する事が可能になります。
 
これにより、複数の仮想マシンを同一リージョン内の異なる立地にあるデータセンターに確実に分散させる事ができます。各ゾーンは独立した立地、電源、冷却、ネットワークから構成されているので、一つのデータセンターに障害が発生しても、システムは停止することなく動き続けます。

 可用性ゾーンの冗長化方式は2種類あり、サービスによってどちらの冗長化方式が使えるのかが異なります。

・ゾーンサービス

リソースを配置するゾーンを任意で指定する方式で、仮想マシンの場合は作成時に任意の可用性ゾーンを1つ選択する必要があります。利用者側でどの可用性ゾーンにリソースを配置するかあらかじめ決めておかなければなりません。

・ゾーン冗長サービス
リソースが複数のゾーンにわたって自動的にレプリケートされます。

可用性は、Azureを使う上で、とても重要な役割を持ちます。

何も知らずに可用性の設定を行ってしまうと、障害が発生した際に全サービスが停止してしまう可能性があるので、気を付けましょう。

【参照】Azureの可用性ゾーンとは？可用性セットの違いや冗長化の方法を解説 | ビジネス継続とITについて考える (sios.jp)