今回は、Azure Policyについてご紹介いたします。
Azure Policyとは、リソース側の状態を制御し、それらのリソースが会社とSLAに準拠した状態に保たれるようにする機能です。
Azure RBACと似ていますが、RBACでは、ユーザーの「操作」に関して制御することができるのに対し、Azure Policyは「リソース」の状態を制御することが特徴です。
Azure Policyの実装は、次の3ステップで行う
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ポリシー定義を作成
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ポリシー定義をリソースに割り当てる
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評価の結果を確認する
ポリシー定義を作成
作成といっても1から作る必要はありません。規定で使うことができる組み込みポリシーがいくつか用意されています。
ストレージアカウントのサイズ:展開されているストレージ アカウントが SKU サイズの設定内であるかどうかを判断します。 その効果として、定義されている SKU サイズの設定に準拠していないすべてのストレージ アカウントが拒否されます。
リソースの種類:展開できるリソースの種類を定義します。 その効果として、この定義済みリストの一部ではないすべてのリソースが拒否されます。
仮想マシンのサイズ:展開できる仮想マシンの サイズの設定を指定します。
タグとその規定値の適用:展開要求によって指定されていない場合に、必要なタグとその既定値を適用します。
タグ名とその値の適用:禁止リストのリソースの種類が展開されないようにします。
ポリシーの割り当て
Azure Portal,PowerShellまたはAzure CLIから割り当てることができます。
割り当てにはスコープを使用します。
評価の結果の確認する
リソースは、リソースライフサイクル、ポリシー割り当てライフサイクルの間に、特定のタイミングで評価されます。
リソースの評価が行われるタイミングは次の通りです。
・リソースが、ポリシー割り当てのスコープ内で作成、更新、削除される。
・ポリシーまたはイニシアティブがスコープに新たに割り当てられる。
・既にスコープ割り当てられているポリシーまたはイニシアティブが更新される。
・標準のコンプライアンス評価サイクルで、24時間ごとに実行される。
基本的に作成から適用までの一連の流れをAzure Portal上で実行することができます。
以上、Azure Policyについてのまとめでした。
【参照】Azure Policy の概要 - Azure Policy | Microsoft Docs