今回はオブジェクトストレージとブロックストレージとファイルストレージについてご紹介します。
これらのストレージはデータの保持形式が異なります。
■ブロックストレージ
ブロックストレージはデータをボリューム単位で分割し、さらに固定長のブロック単位で分割して管理します。
ボリュームとブロックには一意の番号が振られており、この番号を指定してストレージ内のデータにアクセスします。
そのためブロックストレージはストレージ内のデータへ高速にアクセスすることが可能です。
ExcelやCSVファイルといった構造化データの管理に適しています。
ハードディスクやUSBメモリはブロックストレージです。
またSAN(Strage Area Network)もブロックストレージの一種です。
■ファイルストレージ
ファイルストレージは”.docx”や”.xlsx”などファイル単位でデータを保存します。
macOSやWindowsのデータの保存形式はファイルストレージ形式です。
データごとにメタデータを保持することが可能です。
画像やテキストなどの非構造化データの管理に向いていますが、大量のデータを保管するのには適していません。
ファイルストレージはディレクトリやフォルダ内にデータがあるため、ファイルの場所は階層的なパスを用います。
NAS(Network Attached Strage)はファイルストレージです。
■オブジェクトストレージ
オブジェクトストレージはデータをオブジェクトという単位で扱います。
オブジェクトストレージは拡張性が高く、クラウドなどで使用されることが多いストレージです。
ファイルストレージと同様、非構造化データを扱います。
ファイルストレージに比べより多くのメタデータ(作成日や容量などの付随する情報)を扱うことができ、またデータのバックアップを取りやすいという特徴があります。
用途に応じて最適なストレージを選択する必要があります。