自然に受け答えができる言語モデル「ChatGPT」は、特にIT分野の知識が豊富であり、シンプルなコーディングであれば的確な指示があればすぐに回答をあげてくれます。
そんな未来のITパートナーとなりうるChatGPTですが、ITインフラにおいては、発生したアラートの対応策を瞬時に示してくれるようになるようです。
コンテナ管理運用ツール「Kubernetes」のモニタリングツール「Robusta」の開発者Natan Yellin氏が、ChatGPTと「Robusta」を連携し、発生したアラートを自動的に受け取り、その対応策をAIが示してくれる「Kubernetes ChatGPT Bot」を公開しました。
■ Kubernetes(クバネティス) とは
Kubernetes とは、仮想化技術のひとつ「コンテナ化」の運用管理ツールです。
コンテナ化とは、OS上に論理的な領域を作成しひとつのサーバーのように動作させる仮想化技術のうちのひとつです。
VMを使用した仮想デスクトップと比較すると、パソコン1台に複数人のデスクトップ環境があるような状態なので、アプリケーション等が一括で管理しやすいこと、コストパフォーマンスが高いこと、コンテナ毎にアプリケーションを分離しているので他のコンテナに影響を及ぼすことがないこと、等がメリットとしてあげられます。
コンテナ技術で有名なものに「Docker」があります。Dockerは、Docker社が開発したコンテナ技術を用いてアプリケーション等の開発環境を構築できるプラットフォームであり、現在はコンテナ=Dockerというのが主流になっています。
コンテナ化によって簡単に開発環境が構築できるので効率化や利便性は増しましたが、管理すべきコンテナが多すぎて煩雑になったり運用に手間がかかったりしてしまいます。
そこで登場したのがコンテナを運用管理するコンテナオーケストレーション「Kubernetes」です。
コンテナ技術ができなかった自身の管理や自己修復・セキュリティの向上などをカバーすることで、さらに効率よく利用することが可能です。
「Kubernetes」はGoogle社が開発した汎用オープンソースソフトウェアです。
参考:
Kubernetesとは?基本概念をわかりやすく解説!使い方やメリットもご紹介 – TD シネックスブログ (synnex.co.jp)
ChatGPTにKubernetesのアラート対応を教えてもらえる 監視ツールとAIをつなげる「Kubernetes ChatGPT Bot」登場 - ITmedia NEWS