まず火星と地球の距離は約5460万km~約4億100万kmと言われています。
この間で3wayハンドシェイクを行った場合、9~66分かかるとされています。
また、TCPは惑星間の様な長距離かつ接続の安定性が低い環境での利用を前提としていないため、パケットの再送などが発生し通信の効率が非常に悪くなります。ケーブルや衛星によって常時安定した接続が提供される地上と異なり、惑星間での通信は惑星や太陽によって遮られることがあります。昔やっていたはやぶさのドキュメンタリーでもそんなシーンがあったような気がします。
火星移住が話題に上る中、ロケットや探査機といったハード面についつい目が行きがちでしたが、ソフト面でも活発に研究が行われているという事実にも目を向けるきっかけになりました。
参照:
https://console.dev/research/mars/
https://www.esa.int/Enabling_Support/Operations/New_concept_may_enhance_Earth-Mars_communication