なぜRPMの略がRPM Package Managerになってしまったのか、なぜ自宅の有線LANより外を飛んでいる5Gの方が速いのか。世界には不思議がいっぱいです。
この話は余談として、今回は復習しないと忘れそうシリーズ第2弾、ルートファイルシステムになります。
個人的にWindowsとUnix/Linux系OSで最も差異がある部分だと思っているのが、ルートファイルシステムであるという点です。
Windowsのフォルダ階層は基本的にドライブごとに分かれていて、
C:hoge\test.txt
のようにドライブレターで表されるディレクトリがドライブごとのルートになっています。
一方Unix/Linux系のOSでは"/"を最上位としてありとあらゆるファイルシステムを全て/以下にマウントしています。このルートディレクトリを最上位とする構造の事をルートファイルシステムと言います。
そのため、Windowsと異なり別のディスクやパーティションのファイルであっても全て/~でアクセスすることが出来ます。
なのでWindowsに慣れ親しんでいると/という単一のパーティションに全てのファイルが格納されているような印象を受けますが、実際にはディスクに障害が発生した際、被害を最小限に抑える、復旧作業をスムーズにするといった目的から/とは別にいくつかのパーティションに分割することが推奨されています。
例としては
一般ユーザのファイルを格納する/home
ログファイルなどを格納する/var
一時データを格納する/tmp
スワップ領域などです
実装としてはRAM上にrootfsというファイルシステム(↑図でいうところの/パーティション)を配置し、このrootfsに他のファイルシステムをマウントしているという形になるらしいです。
詳しくはドキュメントに記載してありますが私自身いまいち理解が及んでいないのでもっと勉強しようと思います。
原文:
https://www.kernel.org/doc/Documentation/filesystems/ramfs-rootfs-initramfs.txt
日本語訳:
http://archive.linux.or.jp/JF/JFdocs/kernel-docs-2.6/filesystems/ramfs-rootfs-initramfs.txt.html