まず最初に光ケーブルと光ファイバーの違いについて説明します。
光ケーブルというのは私達が家や会社等で直接目にすることができる光通信ケーブルのことで、
そのケーブルの被覆内にある芯線が光ファイバーのことです。
光ケーブルはケーブル内に芯線が有り、1芯のケーブルや数十芯のケーブルが有ります。
その1本1本の芯線が光ファイバーとして使用できます。
しかし、その中にはまだ未使用のものがあり、光が通っていないことからダークファイバーと呼ばれています。
下記にイメージ図を示します。(こちらはイメージ図なので芯数が少ないですが、実際は数十芯や百芯を超えるケーブルも有ります)
ダークファイバーは主にNTTが所有しているものですが、2001年に総務省から
NTT西日本とNTT東日本にダークファイバーの開放を義務付けたことで、
他の通信事業者がダークファイバーを借りることができるようになりました。
なぜ未使用のファイバーがあるのかというと、光ケーブルの敷設には多大なコストがかかってしまうので、
一度の工事である程度多めに光ファイバーを設置します。
つまりダークファイバーというのは光ケーブルの予備芯ということになります。
先ほども述べましたが、光ケーブルの敷設には多大なコストがかかります。
そのため、他キャリアがエリアカバーしていない地域で光通信サービスを始めたい場合、
新しく光ケーブルを敷設するのではなく、NTTにダークファイバーを借りることによってコストを安く済ますことができます。
下記URLに値段の一例が載っています。(NTT東日本のダークファイバー利用料金)
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20220107_01_01.html
値段を見ると、1芯あたり月毎に1500円から2000円強程度と一般人でも借りれるような安い値段であることがわかります。
ただし一つ注意点がありまして、ダークファイバーを借りることができるのは「電気通信事業者」として、
認定されている対象のみですので、普通の一般人は借りることができません。
ダークファイバーにはいくつか種類がありますので、下記に示します。
・加入ダークファイバー・・・お客様からNTTビル間の接続に使用されるダークファイバー
・中継ダークファイバー・・・NTTビルとNTTビル間の接続に使用されるダークファイバー
・局内ダークファイバー・・・NTTビル内の各通信機器接続に使用されるダークファイバー
ダークファイバーは通常生活していて触れることのない単語ですが、
私達がスマホでネットワークに接続するためやPCをネットワークに接続するために使用されており、
私達の生活に密接に関わっていることから今回説明させていただきました。
参考URL
・NTT西日本 用語集・・・https://www.ntt-west.co.jp/business/glossary/words-00255.html
・Broadnets ダークファイバーとは・・・http://www.broadnets.co.jp/system.html#DF
・NTT東日本 ダークファイバー使用料金一覧・・・https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20220107_01_01.html
・NTT東日本 ダークファイバー説明資料・・・https://www.ntt-east.co.jp/info-st/mutial/hikari/E_dark_fiber_setsumei_2022.pdf