今回は基地局アンテナについて説明しようと思います。
基地局アンテナはいくつか種類がありますが、
役割としては携帯電話やスマートフォン等の移動体通信を行うために使用されるアンテナです。
下記に簡単なイメージ図を示します。
イメージ図内の携帯電話Aが携帯電話Bと通話したい時には下記のような流れで音声データが届きます。
①携帯電話Aが音声を電波に変換し、近くにある基地局アンテナへ送ります。
②基地局アンテナは受け取った音声データを接続されている光ケーブルを通して、NTT交換局へ送ります。
③NTT交換局から光ケーブルを通して携帯電話Bに最も近い別のNTT交換局へ音声データを送ります。
④NTT交換局から光ケーブルを通して携帯電話Bの近くにある基地局アンテナに音声データが送られます。
⑤基地局アンテナから携帯電話Bに電波で音声データが送られてきます。
音声通信だけでなく、ネットワーク通信も同様に下記のような流れで、携帯電話からインターネットに接続できます。
携帯電話A→近くにある基地局アンテナ→NTT交換局→インターネット事業者
また、基地局にはいくつか種類があります。下記に示します。
・鉄塔タイプ・・・20m~50m程度の鉄塔に設置されるアンテナ。主に郊外に設置。
・ビル設置タイプ・・・ビルやマンション等の屋上を借りて設置するアンテナ。主に市街地に設置。
・小型基地局・・・小規模エリアをカバーするための小型・軽量の基地局。電柱等に設置。
・屋内基地局・・・地下街や地下鉄の駅、大型ビルの地下や構想フロアに設置。狭いエリアをカバー。
このように基地局には大きいものから小さいものまで様々な種類があります。
ちなみに私達が電車の中にいてスマートフォンでインターネットに接続できているのも基地局アンテナのおかげです。
高速移動しながら通信をしているアンテナをどんどん切り替えて
スマートフォンの通信が途切れないようにするシステムとなっています。
スマートフォンや携帯電話を持っている人が数多くいることから基地局アンテナは私達の生活に欠かすことのできない存在になっています。
普通に生活していると触れることが無いものではありますが、
自分の生活に密接に関わっているインフラ設備ということで今回説明させていただきました。
参考資料
・総務省 携帯電話基地局と私たちの暮らし
https://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/fieldinfo/denpa_kijun_data/kijun02.pdf
・KDDI 高速移動中でも携帯がつながるのはなぜ?
https://time-space.kddi.com/feature/genbadamashii-sp/20150814/
・KDDI スマホをつなげる基地局とは
https://time-space.kddi.com/au-kddi/20190801/2707#:~:text=%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E5%B1%80,4%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%AB%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82