今回はLinuxのリソース監視コマンドの1つであるhtopコマンドについて説明します。
Linuxではプロセス毎のCPU使用率やメモリ使用率等を見るコマンドとしてtopコマンドが有名ですが、topコマンドをさらに高機能化したhtopコマンドというものがあります。
ただし、htopコマンドはデフォルトでインストールされていない場合が有るので、その時はyumコマンドやaptコマンド等を使用してインストールする必要が有ります。
インストールされていればhtopコマンドはプロンプトに「htop」と打ち込んで実行すれば画面が表示されます。htopコマンドにはいくつかオプションが有るので下記に示します。
-C・・・色付きで表示しない
-d 数値・・・リソースの更新間隔を設定する
-h・・・ヘルプを表示する
-t・・・プロセスをツリー上に表示する
-u・・・指定したユーザーを監視
-p・・・指定したPIDを監視
実際にhtopコマンドを実行してみると下記のような画面が表示されます。
様々なリソースが記載された画面が表示されました。
特徴的な部分として画面左上部分のCPU使用率、メモリ使用率、スワップメモリ使用率が横目盛の多さで表現されていることが分かります。
これは使用率が高ければ色のついた目盛が多くなっていき、使用率が低ければ少なくなります。
この部分はtopコマンドと異なり、視覚的に見やすくなっています。
ちなみにF1キーを押せば下記の画像が表示され、各目盛の色が何を表しているのかを調べることができます。
各項目の意味を下記に記載します。
◎CPU usage bar
low・・・低優先度プロセス
normal・・・通常ユーザープロセス
kernel・・・システムプロセス
guest・・・ゲスト時間
◎Memory bar
used・・・プロセスへの使用率
buffers・・・バッファキャッシュへの使用率
shared・・・共有メモリ
cache・・・ページキャッシュへの使用率
◎Swap bar
used・・・プロセスへの使用率
cache・・・ページキャッシュへの使用率
このように色でそれぞれどういった使用率なのかを判断できます。
次に右上の項目についてですが、Tasksは「プロセス数」、Load averageは「負荷平均」、Uptaimeは「稼働時間」を表しています。
画面中段から下はtopコマンドと同様にプロセス毎のCPUやメモリの使用率等が記載されています。
そして画面最下部を見ると、各Fキーに応じたコマンド機能が記載してあります。
htopコマンドはプロセスをツリー状に表示したり、項目別でソートしたり、Killコマンドを実行してプロセスを個別で終了させたり等、リソースを見ること以外にも様々な機能を備えています。
実際に業務でリソース監視を行う際にも便利であると思ったので、今回説明させていただきました。
参考資料
・【Linux】リソース管理コマンドtop・htopコマンド | ぶたキムチBLOG (kimamani89.com)
・Linux の Htop コマンドのガイド | CodePre.com
・linux - What exactly do the colors in htop status bars mean? - Server Fault