VLANとは…
Virtual Local Area Networkの略。その名の通り、ネットワークを仮想化させ、分割させることができます。
通常スイッチに接続されているPCは、ARPなどでブロードキャスト通信する際に、スイッチに接続されている全てのパソコンにブロードキャストします。これは物理的にLANケーブルでネットワークに繋がれているため必ず起きます。しかし、VLANを設定することで、物理的にネットワークに繋がていても、仮想的にネットワークを分けることで、ネットワークにないPCにブロードキャスト通信をせず、無駄な処理を抑えることができます。
図を用いて解説していきます。
まずスイッチにPCが6台接続されているとします。
例えば、PC1からPC2に通信するとします。その場合、全てのPCにARPリクエストをブロードキャストします。この場合、PC1からPC6まで全て送信します。
このネットワークをVLANで二つに分割するとします。VLAN1にはPC1からPC3、VLAN2にはPC4からPC6を所属させます。それが下記の図になります。
この場合、VLANで仮想的にネットワークを分けているので、VLAN1に所属しているPCのみにブロードキャスト通信を行います。つまり、PC1~PC3にはブロードキャスト通信をしますが、PC4~6はネットワークが分けられているためブロードキャスト通信は届きません。こうすることで、このネットワークでは処理が半分になるので、余分な処理をする必要がなくなります。
以上がVLANの簡単な説明となります。VLANはCCNAを受験する際に、ルーティングの次ぐらいに多く問われる問題だと思いますので是非勉強してみてください。
参考URL