BFD（Bidirectional Forwarding Detection）とは

NW機器のポートのリンクの状態を監視するためのプロトコルです。

NWの信頼性や収束性を向上させるために使用されます。

BFDは、ミリ秒単位でリンク障害を検出することができ、迅速なNWの再収束が可能です。

これはNWの冗長性と可用性を向上させることにも繋がります。

他のプロトコルとの比較

従来のポートのリンク監視方法は、ヘルスチェックやタイムアウトの設定を使用してリンクの状態を確認することで可能です。

しかしBFDでは、NW機器間でBFDパケットを定期的に交換し合い、リンクの状態を確認します。BFDパケットには、送信元と受信元の機器間でのヘルスチェック情報やタイマー情報が含まれております。

例えば、パケットの損失や遅延がBFDにより検出されると、そこでリンクの障害が報告される事にます。

BFDの使用例

BFDは、ダイナミックルーティングプロトコル（例：OSPFやBGP）やリンクアグリゲーションプロトコルなどのプロトコルと組み合わせて使用されることが多いです。

OSPFでは、HelloやDeadパケットのインターバルをあえて短くせず、BFDを設定することがよくあります。これにより、最適なパスの再計算までの時間が短縮できます。

BGPなどでも、BFDを設定する事でピアに障害が発生した場合、その状態を迅速に検出する事が可能です。

BFDを使用することにより、より迅速にリンクの障害を検出し、フェイルオーバーやルーティングの最適化を行うことができます。

また音声やビデオなどのリアルタイム通信を行うアプリケーションでは、ミリ秒単位の障害検出が重要なため、BFDを使用さることが多いようです。