今回は、ストレージアカウントについて説明していこうと思います。
Microsoft Azureのクラウドストレージサービスが「Azure Storage」です。そして、このAzure Storageを利用するために準備するリソースが「ストレージアカウント」です。ストレージアカウントは複数作成でき、1つのストレージアカウントで最大5PBのデータを保存することができます。
ストレージアカウントには4種類のサービスがあり、それぞれ読み書きできるデータが異なります。これらのデータには、アプリからAPI経由で操作します。
Blob(Binary Large Object)サービス
どのようなデータでも保存でき、HTTPプロトコルでアクセスできます。アクセス権も設定可能ですが、匿名アクセスもサポートされており、簡単なWebサーバーとして利用できます。また、格納するデータには、「コンテナ」と呼ばれるフォルダで階層化できます。
ファイルサービス
クラウドにWindowsの共有フォルダを作成し、SMB(Server Message Block)プロトコルを用いて、その共有フォルダへアクセスできます。APIによるアクセスだけでなく、Windows10やmacOS、Linuxからも直接アクセス可能です。
テーブルサービス
データを保存するテーブルを提供します。このテーブルはSQL ServerやOracleといったRDB(Relational Database)の高度なテーブルではなく、キー値で構成された、NoSQL(Not Only SQL)と呼ばれる非リレーショナルデータベースのシンプルなテーブルです。
キューサービス
アプリ間でデータを交換するための一時的な保管場所であるメッセージキューを提供します。
以上になります。