こんにちは。R.Ishiiです。
前回に引き続き本日もLPIC-2の内容をこすっていきたいと思います。
今回はLPIC-2 201試験にある「キャパシティプランニング」という強敵についてお話します。
キャパシティプランニングとは、「情報システムを開発・改修する際に、機材の台数や処理性能、記憶容量、回線容量などの計画を立てること¹」だそうです。将来的にリソース不足に陥らないように計画を立てることとも言い換えられるかもしれません。
このキャパシティプランニングの分野が「強い」理由を私なりに2つ上げます。
①コマンド毎に得られる情報を整理する必要がある。
例えば、topコマンドでは平均負荷やプロセスの状態、CPUの状態、メモリとスワップの状態が表示されます。しかしその大枠だけ抑えてればOKというわけではありません。例えばメモリとスワップの状況については、「全物理メモリ量」「空きメモリ量」「使用中のメモリ量」「バッファやキャッシュサイズ」「スワップ領域のサイズ」「空きスワップ領域」などなどの細分化された情報が表示されています。さらに、コマンド内ではわかりやすく日本語で「ここが物理メモリ量です」と書いてくれているはずもなく、無慈悲に英語で書かれます。要は何が言いたいかといいますと、英語ベースで書かれた多くの情報を読み取り、何を表しているのか、そしてどこに問題があるのかを把握しなくてはいけないという点です。これはかなり歯ごたえのある分野だと感じました。
②コマンドから得られた結果を分析することが求められる。
①でお伝えしたように、英語ベースで書かれた多くの情報を読み取り、何を表しているのか、そしてどこに問題があるのかを把握した先には、どのリソースが足りなくなりそうなのか、異常をきたしているリソースはどこかを分析しなくてはなりません。実際、Ping-tの問題でもコマンド実行後の画面のみが映し出され、「どのリソースに注意するべきでしょう?」という旨の問題が出ます。
以上の2点に加え、キャパシティプランニングでは、そもそも初見のコマンドも登場したり、わからない単語やイメージしづらい内容が多く出てきます。この難易度を証明するかのように、キャパシティプランニングはLPIC-2 201試験の範囲の中で、最も比重の重い分野となっています²。
なかなかに手ごわいですが楽しみながら学習を続けていきたいと思います。
¹ IT用語辞典 e-Words 「キャパシティ」
https://e-words.jp/w/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3.html (cap.2023/7/28)
² Linux Professional Institute "LPIC-2 Exam 201 Objectives"
https://www.lpi.org/our-certifications/exam-201-objectives (cap.2023/7/28)