今回は、Azureのレプリケーション方法について説明していきます。
ローカル冗長ストレージ
ストレージアカウントにデータを保存すると、同じデータセンター内の3つの物理ディスクへデータをミラーリングします。
ローカル冗長ストレージは最も安価な構成であり、これにより物理ディスクの障害に対応できます。
ゾーン冗長ストレージ
ストレージアカウントにデータを保存すると、異なるデータセンターの3つの物理ディスクへデータをミラーリングします。
ゾーン冗長ストレージは、データセンターレベル(リージョン内の個別のデータセンター)の障害に対応できます。
geo冗長ストレージ
ストレージアカウントにデータを保存すると、リージョン内のデータセンターにある3つの物理ディスクへデータをミラーリングします。
さらに、ペアとなっている別のリージョンのデータセンターにある3つの物理ディスクへもデータをミラーリングします。
つまり、合計で6重のミラーリングとなります。
geo冗長ストレージは、リージョンレベルの障害に対応できるため、最も障害に強い構成といえます。
リージョンのペアはあらかじめ決まっていて、変更はできません。例えば、東日本リージョンと西日本リージョンはペアです。
ローカルリージョンっが東日本の場合、リモートリージョンは西日本になります。
読み取りアクセスgeo冗長ストレージ
前述のgeo冗長ストレージと同じ6重のミラーリングですが、ローカルリージョンとリモートリージョンにそれぞれ別のエンドポイントが用意されます。
ローカルリージョンのエンドポイントは読み書きアクセスに対応し、リモートリージョンのエンドポイントは読み取り専用でアクセス可能です。
データの検索などの読み取り処理であれば、リモートリージョンへも直接アクセスできるため、負荷分散などに効果的です。
以上になります。