今回は、ネットワークストレージについてまとめます。
■ストレージとは
データを長期保存しておくための記憶媒体のことを指します。
普段皆さんが使用しているスマートフォンやパソコンなどの、
デバイスに内蔵されているHDDやSSD、外部に接続して使用するUSBメモリやSDカード、
ドライブで読み込むDVDなどをひとくくりにしてストレージと呼びます。
また、パソコンを使用している人ならよく聞くメモリ(RAM)とは異なります。
※メモリ(RAM):CPUが処理するデータを一時的に保管するもの
ストレージの容量がいっぱいになると、
デバイスの動作が遅くなったり、データの保存ができなくなったりすることがあります。
このストレージの接続形態は大きく分類して3つあります。
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①DAS(Direct Attached Storage)
ストレージをサーバなどに直接接続する形態
②NAS(Network Attached Storage)
③SAN(Storage Area Network)
ストレージをネットワーク上に接続する形態
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■ネットワークストレージとは
上記で記載したストレージを、通信ネットワークを経由してコンピュータに接続したもの(
②、③)を指します。
以下でそれぞれの詳細を記載します。
①DAS(Direct Attached Storage)
SCSI(※)などの接続方式により、サーバとストレージを1対1で接続した接続形態をDASといいます。
ネットワークを介さないので簡単に導入・構築することが可能です。
注意点として、サーバを経由してストレージにアクセスするため、
アクセス速度は遅くなります。
※SCSI(Small Computer System Interface)
→コンピュータ本体にストレージ装置(外部記憶装置)などの
周辺機器を繋いで通信するための接続方式の標準規格の一つ。
②NAS(Network Attached Storage)
NASはPCにケーブルで直接接続するのではなく、社内ネットワークで利用しているルーターやハブに接続します。
社内ネットワークに接続されたユーザーであれば、同じデータを操作できるようになります。
また、データの種類ごとに複数のNASを設置し、それぞれアクセス権限を変えたりすることも可能です。
企業や家庭内のLANで共有ファイルなどの保存に利用されたりしています。
③SAN(Storage Area Network)
NASとは異なり、LANなどの汎用のコンピュータネットワークとは切り離されて独立に引用されるため、
LAN側の機器や回線に負荷をかけずに大規模なストレージを構築することができます。
SASはストレージを1台にまとめることで、
未使用分のストレージ容量を抑えることができ、コスト削減になります。
また、管理する台数も減ることで、バックアップなどの運用も楽になります。
■参考文献
・
「IT用語辞典 / ネットワークストレージ 【network storage】 ストレージネットワーク」
・
「CCNAイージス / Network Storage」
・
「富士通 / DAS(ダス)とは」
・
「IT用語辞典 / NAS 【Network-Attached Storage】 ネットワークアタッチトストレージ」
・
「富士通 / SAN(サン)とは」