今回は、Ciscoルータの起動直後の操作についてまとめます。
まず前提として、Cisco IOSについてまとめます。
■Cisco IOS
パソコンにはWindowsやLinuxなどのOSがインストールされています。
それらのOSがメモリの管理やハードウェアの制御などを行います。
Cisco製のルータでも同様に、機器を制御するためのソフトウェアが必要です。
そのソフトウェアを「Cisco IOS」といいます。
(Internetwork Operating System)
Ciscoの製品ではルーターに限らず、
スイッチでもこのCisco IOSを利用しています。
Cisco IOSはコマンドラインで入力するCLIのOSです。
■Ciscoルータの起動直後
ルータとPCをコンソールケーブルで接続した後に、
PCでターミナルソフトを起動しルータの電源を入れると、
ハードウェアのチェックやCisco IOSの読み込みの画面などが表示され、
そのまま待機すると起動完了します。
【購入直後や初期化時の場合】
購入直後や初期化後に再起動した場合、
コンソール接続でしか接続ができません。
この場合、ルータには何も設定が保存されていないため、
最初にSetupモードを使用するかどうかの選択が表示されます。
Setupモードは対話式のモードで、
一つずつ質問に答えていく形で設定を行います。
【既に設定が行われている場合】
すでに何らかの設定が行われている場合、
上述したSetupモードを使用するかどうかの選択は表示されません。
起動に関するメッセージが表示された後にすぐ、
EXECモードに移行します。
■参考文献
林口裕志,浦川晃.シスコ技術者認定教科書.CCNA 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]200-301, 2023,92-94