RAIDについて調べましたので記載いたします。

☆RAID（Redundant Array of Inexpensive Disk）とは

・複数のハードディスクを組み合わせることにより１台の仮想的なハードディスクとして認識させて冗長性を向上させる技術のこと。

・データを分散して記録することにより、より高速に処理できより高い信頼性を実現します。

・ソフトウェアRAID：OＳやミドルウェアによって実現。（データの分散処理などでCPUなどに負荷がかかる）        

・ハードウェアRAID：専用ハードウェア（RAIDコントローラー）を使って実現する。（RAID処理のパフォーマンスが高くなりやすい）

☆種類

RAIDには0～6までの大きく７種類があります。

よく使用されるRAID0・RAID1・RAID5・RAID6・RAID10になります。下記にそれぞれの特徴と注意点をまとめました。

◎RAID0（ストライピング）

・複数のハードディスクに同時に分散して読み書きを実行し、読み書き・読み出しのディスク性能に最も優れています。

・読み書きの高速化を実現するが、耐障害性がないのでRAID1やRAID5と組み合わせて使用されることが多い。

※１つのHDDに障害が発生するとデータが復旧できず全てのデータが失われる。

◎RAID1（ミラーリング）

複数のハードディスクに同じデータを書き込み、ハードディスクの耐障害性を実現する。

１つのHDDに障害が発生しても、もう１つのHDDで継続してデータ利用できる。

※同じデータを２台以上のディスクに書き込む為、ディスク容量の利用効率が50％以下になる。

◎RAID5

HDD1台分の容量パリティと呼ばれるデータを常に付加して保存し、３台以上のハードディスクに分散して書き込みを行います。

読み出し性能が優れており、１台のHDDに障害が発生した場合でも、残りのHDDにより継続利用することが可能です。

◎RAID6

RAID5と同様の技術です。4台以上のハードディスクに分散して書き込みを行います。

RAID0・RAID1・RAID5に比べ、耐久性に優れています。

※生成するパリティが増える為、書き込み性能や容量効率がRAID5よりも低下する。

◎RAID10（1+0）

耐障害性のあるRAID1と高速化を実現できるRAID0を組み合わせた構成になり、高速化と対耐障害性を実現できます。

※最低４つのドライブが必要です。

RAID10の他にもRAID1とRAID0を組み合わせた構成、RAID01（0+1）があります。

どちらを下層で行うかにより名称が異なります。

耐障害性や速度の観点からみてRAID01よりRAID10が優れている為、RAID10を使用することが多いです。

以上になります。

参考URL：RAIDとは：RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10 の違いや特徴 (infraexpert.com)