FHSについて紹介します。
FHS(Filesystem Hierarchy Standard)とは、ディレクトリ構造の標準を定めたガイドラインです。多くのLinuxディストリビューションでは、相互運用を高めるために、FHSをベースにディレクトリ、ファイルが配置されています。
FHSでは、ディレクトリの名前のほかにも、各ディレクトリの役割、格納するファイルの種類、コマンドの配置などについても示されています。
したがって、FHSで提唱されているディレクトリ構造を理解することで、Linuxを使用していく上でどのような環境でも目的のファイルを検索できます。またどこに配置すべきなのかなどを把握することができます。
FHSでは、/dev以下にデバイスファイルを配置します。システム起動時に接続されているデバイスがチェックされ、自動的に作成されます。
FHSはルート(/)を起点とした単一のツリー構造であり、/以下に目的に応じたディレクトリ階層が配置されます。
出典
LPICレベル1スピードマスター問題集, Version5.0対応, 101試験, 102試験対応
有限会社ナレッジデザイン 山本道子・大竹龍史 著