LVMについて紹介します。
LVM(Logical Volume Manager)とは、複数のハードディスクやパーティションからなる記憶領域を、パーティションの制限を受けない伸縮可能な論理ボリューム(LV)として構成する管理機能のです。この論理ボリューム上にファイルシステムを作成できます。
ボリューム(volume)とは、プログラムやデータを格納する単位となる領域のことです。DVD/CD-ROM、USBメモリ、ハードディスクのパーティションなどはボリュームになります。
Linuxがディスクのパーティションにインストールされている場合、容量不足などの理由により、ある特定のパーティションのサイズを拡張したり、あるいは新規にパーティションを作成しい場合があるかもしれません。しかし、他のパーティションも変更しなければならないため、通常はできません。
それに対してLVMの論理ボリュームは、物理エクステントと呼ばれる記憶領域の最小単位から構成されるため、物理エクステントの個数の増減により論理ボリュームのサイズの拡張・縮小が可能です。
出典
LPICレベル1スピードマスター問題集, Version5.0対応, 101試験, 102試験対応
有限会社ナレッジデザイン 山本道子・大竹龍史 著