「ファイルやフォルダをコピーする」といった内容のコマンドは代表的なものでは「copy」「xcopy」がありますが、それぞれコピー対象が異なります。
今回は、バックアップに用いられることの多い「xcopy」について具体的な使用方法を説明しながら紹介しようと思います。
基本的な構文は
xcopy [オプション] [コピー元のフォルダやファイル] [コピー先のフォルダやファイル]
となっています。
1.日時が新しく更新されているファイルのみをコピーする
バックアップコマンドとして「xcopy」コマンドを使うとき、オプションとして、「/d」オプションがあります。これは、コピー先に同じ名前のファイルがあったときにコピー元のファイルと更新日時を比較して、新しければコピーするというオプションです。
つまり、前回コピーしたファイルが変更されたときだけをコピーするというものです。
2.指定の日付以降に変更されたファイルだけをコピーする
前述の「/d」コマンドに日付を追記して、指定の日付以降に更新されたファイルのみをコピーすることができます。
yyYY年MM月DD日以降に更新されたファイルを更新対象とする場合
xcopy /d:MM-DD-YY [コピー元ファイル] [コピー元フォルダ]
とします
注意点としては、日付指定の際の表記順について、「月」「日」「年の下2桁」
の順となることです。
4.コピー先に存在するファイルのみをコピーする
例えば、コピー元フォルダに「folder」フォルダがあり、中に「test1.txt」「test2.txt」「test3.txt」あるとします。
そして「コピー先フォルダとしてコピー先フォルダは既に「copyfolder」
フォルダが存在し、「test2.txt」「test3.txt」がある場合を考えます。
この時、「/u」オプションを使用した「xcopy」コマンドを実行すると
「test2.txt」「test3.txt」のみがコピー対象となります。
※「/y」はコピー先に既存のファイルがある場合、上書きする直前に確認メッセージを表示しないオプションです。
以下に実行結果を示します。
このように、コピー元とコピー先のフォルダに存在する共通のファイル「test2.txt」および「test3.txt」
だけがコピーされました。
今回は「xcopy」「copy」の違いについての簡単な説明と、「xcopy」の具体的な使用例についてご紹介させていただきました。
ご覧いただき、ありがとうございました。
■参考元
https://jj-blues.com/cms/command-xcopy/